日本語語彙意味情報資源日本語フレームネットの構築

Опубликовано: 25 Август 2026
на канале: 慶應義塾 Keio University
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私たち人間が持つ言葉の知識はどのようなものなのか。近年多様化していく言葉に対して、コンピューターはどこまで理解ができるのか。小原研究 室では、このような問題意識を持ち、コンピューターという切り口から人間の言葉を見つめる ことで、その本質が見えてくると考え、自然言語の研究に取り組んでいます。

Q「国語辞典等を見ると左っていうのは右の反対だとか、東っていうのは西の反対っていうふう に出てしまうんですけれども、そういう単に言葉の意味だけじゃなくていろんな知識を総合し て、ひとつひとつの単語の意味を理解しているので、そういうような事もひっくるめて、国語辞典に従来載せていなかったような一般常識だとか理科の知識だとか、そういうものも含めて 単語の意味を記述していこうというのが、私たちが今やっているプロジェクトの目的です。」

コンピューターによる日本語のかな漢字変換技術は、現時点で90パーセント以上の正答率 まで向上しています。しかし、状況によって微妙に変化する言葉の意味を、コンピューターに 理解させるという課題は、未だ解決されていません。 例えば、「くるまでまつ」という文章の場合、これを読んだ人は前の文脈から「車の中」で待つ のか、「誰かが来るまで」待つのかなどを判断できます。 しかし、コンピューターに仮名漢字変換させようとすると、文脈を読み取らないために、意図 した漢字に変換されない場合があります。 小原研究室ではその先の技術を開拓するため、「日本語フレームネット」というプロジェクトを 立ち上げました。

Q「 私たち日本人が普通に使っている単語の用法、意味や用法というのを記述していこうという 事なので、まず現場では日本人が今まで書いたり読んだりしている文章や会話の例をもって くるということをやっています。で、そういう言葉のデータベースのようなものを「コーパス」とい うんですけれども、最近国立国語研究所を中心に、まぁ日本人の代表的なコーパスという 事で、通称「日本語コーパス」というものを作っているんですけれども、それを私たちは持っ てきて単語ごとにそれを検索して、例文を厳選してそれに対して、そこで使われている言葉 の意味というのを分析しようとしています。」

日本語フレームネットが一般社会に応用されるようになれば、現代人がどのように言葉を使 い、認識しているかをオンラインで知ることができます。また、同様のフレームネットは英語を 始め、ドイツ語、スペイン語などでも構築されています。日本語フレームネットと外国語フレ ームネットを照らし合わせる事ができれば、外国人の日本語理解あるいはその逆の活用な ど、世界中の自然言語の距離を近づけることが出来るのです。

Q「やっぱり一番私が興味があるのは人間の方で、「どうして人間が言葉を理解出来るんだろう か」と。日本語を理解するときに必要な知識と英語を理解するようなときに必要な知識はど ういう風に違うんだろうかと。日本語フレームネットができた暁には、それをコンピューターの 処理に使おうと。日本語だけではなくて、ドイツ語スペイン語でも同じ枠組みでどこまでドイツ 語やスペイン語が記述できるのかということをやっているので、そういう意味では対照言語学 的に日本語を英語、ドイツ語、スペイン語と比べるということが、まぁ社会的には意味はない かもしれませんが言語学的にはとても面白いなと思っているところです。」