慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授 稲見昌彦 研究紹介
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科では様々なプロジェクトが進められています。
その一つにリアリティメディアプロジェクトのLiving Lab Tokyo(リビング ラボ トウキョウ)ではコンピュータと生活空間の相互作用についた研究が行われています。
「今、人にとってコンピュータはなくてはならない物になっていますが、人がそのコンピュータを色々と勉強して使うのではなくて我々が普段使っている手足や道具のように自由に、自在に使いこなすそういう事を可能とするための研究を行っています。
分野と致しましては色々と世界で研究されている分野としてコンピュータヒューマンインタラクションという人とコンピュータとの間の関係性、人がコンピュータをどう使いやすくするかという研究が色々と行われてきました。」
Living Lab Tokyoでは日常空間でコンピュータを意識せずに使用するデバイスに重点を置いています。
その一つとしてクッションを使用したデバイスの開発があります。
「ふわふわと言う研究を行っていましてその名前の通り柔らかいクッションの形をしたクッション型のセンサーとなっております。
我々が普段使っている座布団とかソファーとか我々の生活空間は非常に柔らかい物に囲まれています。
そういう柔らかい物を柔らかさを損なう事なくその内側に光学式のセンサー非常に安価なんですけどもそれをいくつか入れてあげる事で何処の部分にどのくらいの力がかかっているかそういう事を検出できるようになっています。
例えばそれをソファーに組み込みますとどの部分に誰が座っているかとか、もしくは座っているのか横になっているのかとかそういう事を検出できるようになります。
場合によってはソファーに座ってこういう体の上半身の動きを使って何かテレビの画面をコントロールしたりとかゲームをプレイしたりとかいうような事をできるようになると思います。」
「ふわふわ」はクッションと光学センサーを組み合わせる事でスイッチやコントローラとして使用でき様々なことに応用が可能です。
また、絨毯をメッセージや情報など伝えるディスプレイとして使用できる「グラフィティファー」を開発しています。
「グラフィティファーといわれる研究なのですけども、このように絨毯のように布があるのですけど、例えばその上でこれをロボットのブラシをサーッと動かしていく事で例えばこれは猫のキャラクタを印刷しているのですけどもこのようにパッと文字や、メッセージこういう絵と言うのを絨毯に書いてあげる事ができてそれをまた簡単に手で消すそういう事を可能としています。」
グラフィテファーは入力されたデータを元に小型の爪が絨毯を毛羽立たせてメッセージを転写します。
入力方法は文字や写真、タブレットへ手書きしたデータが可能で誰でも簡単に扱う事ができます。
「我々こちらの場所をリビングラボトウキョウと言う風に読んでいるんですけどもこれはどういう意味かと申しますとこういうまさにリビングがある生活空間そこにおいて様々な実験を行っていくと、もしくはそこで便利になるような物をつくっていくというのもあるのですけども、その扱っている素材自体、扱っている研究対象自体が研究者が自分たちで勝手につくるのではなくて、一般の方々、もしくは企業の方々とみんなでこの場所につどって未来について色々と議論しながら何をつくるかから色々と考えていくそういう場としてこのリビングラボというところを使っていきたいというふうに思っています。」