「原発事故被害地から未来への伝言」
福島県・富岡町のJR富岡駅前で「富岡ホテル」を開き、6年社長を務められた渡辺丈(わたなべ・たける)さん(1959年生まれ)です。
親の跡を継いで駅前商店街で食料品店・仕出し屋を経営していた渡辺さん。
2011年3月11日の東日本大震災で富岡駅も駅前商店街も津波に呑み込まれ、街が破壊されてしまいました。渡辺さんのお店も被害を受けた。
それから6年間。
福島第一原発事故の強制避難のため、街は無人のまま。
破壊された駅や商店街もそのまま放置されていました。
私は2014年5月に現地を訪れ、偶然、渡辺さんのお店を写真に撮っていました。
強制避難が解除された2017年、渡辺さんは仮設避難住宅団地の仮店舗で知り合った仲間と「富岡ホテル」を同駅前に開きます。
商人である渡辺さんにとって「仕事をしないと食っていけない」のは当たり前で自然なことです。生まれ育ちが富岡町である渡辺さんが富岡に戻るにも自然なことだった。
しかし新聞やテレビは取材に来ると「復興のためですよね?」と「復興のため」と言わせようとすると渡辺さんは苦笑します。
そうした「現地で生活する人」と「よそから来て、ステレオタイプ通りの言葉を言わせようとするマスコミ」のズレた感覚が、かつてマスコミの一員だった烏賀陽にはよく理解できます。
とはいえ、渡辺さんのお話はマスコミ批判ではありません。
「普通に生活していたのに、突然、地震・津波と原発事故がやってきた」被害地の人々の困惑を正直に語ってくださいます。
柔和な物腰ながら、生活人として健全で常識的な渡辺さんのお話は、いつも私も勉強になります。
ーーーーーーー
公共性と事態の深刻さを考えて、今回も無料で公開しました。
みなさんのカンパをお待ちしています。
<カンパ送付先>
SMBC信託銀行 銀座支店
普通 6200575
ウガヤヒロミチ
<連載記事 フクシマからの報告>
https://note.com/ugaya
<著作リスト・略歴>
https://www.amazon.co.jp/%E7%83%8F%E8...
<Twitter>
/ ugaya
<Facebook>
/ hiromichiugaya